3日間だけの庭園/久留米「縁展(えんてん)」の展示

友達の鋳造作家(藤瀬大喜/ラスボスの人)が出展してるとのことで、久留米の石橋美術館で行なわれた
「縁展(えんてん)」(2008.5.23-5.25)を見に行った。
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上の写真はその時出会った庭園。
なんとこれは展示であった。
普段はレンガタイルのなにもないテラスであるという。
造ったのは鳥栖市の造園業、成富義浩氏(有限会社 成富石材庭園)である。

背景の池と菖蒲、緑と相まって素晴らしい仕上がりであった。
まるで普段からずっとこうだったような存在感。

樹木はほとんどモミジだけで、アカシデという落葉樹がすこしだけ混ざっている。
モミジだけでシンプルにまとめてあるので、
一本一本の木に目が行くのではなく、全体が『景(景色)』として認識されるようになっている。
これがガーデンデザインとランドスケープデザインの違いであろう。
(もちろんここはランドスケープデザイン)



作者の成富さんとも話ができた。
まだ若い社長さんの彼からは率直に彼の考える造園のイメージを聞くことができた。
『庭が木がどうだというより、先ず自然の素晴らしさを感じてもらいたい』
要約するとこうなると思うが、これは素敵なメッセージであり、言うは易し行なう(表現する)は難しのことであると思う。

ここでは、とても上手に自然の美しさを表現できていたと思う。
当日は雨で、雨に濡れたモミジの葉や苔、下草が美しかったし、
本当は晴れの日に木漏れ日を見せたかったと成富さん。


これが『3日間だけの庭園』であることは一般の人には信じがたいことであろう。
木はふつうに生きているし、草も生えている。
おまけに落ち葉まで。
確かに大変な作業であったと思うが、実際には出来てしまう。
テラス全体を大きな植木鉢と考えるのである。そうすると、
「庭」は生け花のようであり、アートでいえば「インスタレーション」であることがよく分かると思う。


『造園業としてこれからは環境緑化を中心に考えて行きたい』
と今後のビジョンを明るく語る成富さん。
そんな思いが今回の庭インスタレーションのディテールに表現されていた。
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小さい木片の作品は、今回の「縁展」にも出展されていた木彫作家の高田晋平さんの作品。
これは都市のビルでその屋上が緑に覆われている様子である。
なんとかわいい。
ここでは極度のミニチュア化が行なわれている。これにより、
庭全体は大きく広がって、緑たくさんの日本、地球を表現しているとも言えるのである。
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