倉のある家、下山門の庭(1)

設計:2005.9-2006.12
施工監修:2007.1-2007.6

足掛け3年の労作庭園の写真をやっと紹介できる。
個人の住宅なので写真はプライバシーが侵されない範囲に止めることにする。

f0159794_1019484.jpg
▲エントランスガーデン
旧宅の解体撤去ででてきた「大谷石」の基礎石を庭の縁石として再利用した。
ちょうどベンチとなる高さ。
近くのお年寄りが休んでいかれるという。
エントランスはその家の顔。
いかめしい門構えではなく、広く明るい前庭となった。
これは全体のデザインを総括した(建築)設計事務所の英断である。
庭はシンプルに、常緑の高木とモミジと笹。
防犯のために葉に棘のある柊モクセイ、など。

f0159794_10314087.jpg
▲敷地内にはお社がふたつある。それらを繋ぐ御影石の園路。
この家が福岡の路面電車の敷石を譲り受けて保管していたものを使用。
この園路全長約60メートル。f0159794_10395561.jpg
施工は前からこの家の庭を管理されていた西区の「末松造園」さん。
とにかく仕事が速くて丁寧。設計者としてはずいぶん助かった。

▼新築住居の裏庭にも長い園路がある。
これはエントランスガーデンで縁石に使ったのと同じ「大谷石」の基礎石。
旧宅解体の折に大量に出て来たもの。f0159794_10472915.jpg
この園路は約30メートル。園路は敷地内の母屋や倉などを繋ぎ秩序をつくる骨格のような存在。

この裏庭ではすこし『町』をイメージしている。
倉敷や柳井など、歴史的町並み保存地区のイメージ。
f0159794_1124532.jpg
石臼や灯籠も既存のものを再構成。
白い大きな御影石の角柱も旧宅解体のときに発生したもの。
主にベンチとして敷地全体にレイアウトしている。
奥は『広場』『公園』的な広がりとなっていて、プライベートな日だまりという感じ。

石でベンチとテーブルの談話コーナーをつくってみた。
居れる場所を造らないとここの庭は広過ぎるし人の気配が感じられない為。
f0159794_113995.jpg


(2へつづく)
[PR]