とっても甘い香りの花、カラタネオガタマ

カラタネオガタマという聞き慣れない名前の木がある。
常緑の高さ1〜2mの小高木である。

唐種招霊 と書く。
招霊木(オガタマノキ)という原種は日本にも自生していて、これは高さがもっと大きくなる。
この仲間の中国原産の木。だから唐種。(中国の品種という意味)

唐種招霊の話をする前に、招霊木(オガタマノキ)について。
一円玉にデザインされている木と葉っぱがこのオガタマノキなのだそうだ。
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とある神社に1円玉の図案と招霊木の木の関係を説明する立看板があるらしい。
その説明を引用すると。。

『招霊木と一円玉
招霊木と書いて「おがたまのき」と読みます。
天に向かってまっすぐに枝を伸ばすことから神霊を招く木、即ち神の依り代(よりしろ)とされてきました。
玉串など現在は神事に榊(さかき)をもちいますが、古来は招霊木が使用されていたのです。
そして貨幣の基本である一円玉にデザインされているのが招霊木です。』


さて、カラタネオガタマはこんな木と花である。▼
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これは今から7年前に太宰府市の住宅の庭に私が設計して植えていたもの。

5月に始めにちょうど花を咲かせて、付近に「甘い香り」を漂わせていた。
ものの本には「バナナ」の香りとある。
ところが実際はもっともっと不思議な香りであった。

それで、これは「ベニバナカラタネオガタマ・ポートワイン」ではないかと思い当たった。
ネットで調べてみたが、花の赤さがどうもそのようである。
道理でなんともいえない良い香りがするものだ。
甘い「バニラ」のような香りなのである。


自分で植えておいて自分で驚くとはなんともお目出度い感じではあるが、
カラタネオガタマと品種を指定していて、その園芸品種であるポートワインが納品されることは充分にあり得たことだ。

絵に書いた餅と同じで、香りをお伝えできないのは本当に残念である。
この木は本当に気に入ってしまったので今年中に自宅の庭に植えたいと思っている。

モクレン科の樹木には「タイサンボク」や「ホウノキ」など良い香りのする花を咲かせる種類がある。
これらは高木で大きな花をまばらにつける。

このカラタネは小高木で常緑樹で、花も沢山つける。
場所も取らず、常に緑の葉の色を楽しむのにもじつに「使える樹木」だと思った。


[データ]
■カラタネオガタマ(唐種招霊)
モクレン科オガタマノキ属
原産:中国南部
常緑の小高木。
4〜6月に香りのよいクリーム色の花を咲かせる。
園芸品種に「ベニバナカラタネオガタマ・ポートワイン」がある。
これは花びらの色が紅色がかり、より甘い香りをさせる。
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by juka_kawashima | 2008-07-04 01:46 | 植物について