今年みた紅葉を振り返って。

まずは、初めて行った大分県九重町の九重夢大吊橋からの眺め。(11.13)
全体にほのかではありましたが、山全体の紅葉がスケールが大きく絵のような風景。↓f0159794_2223291.jpg

そして、湯布院の亀の井別荘の紅葉。(11.13)
これは今振り返れば一番鮮やかでした。↓f0159794_22275445.jpg

次は、鳥栖の現場の帰りに訪れた佐賀県基山町の大興善寺の紅葉。(11.25)
茅葺き屋根のお寺と大きなモミジの木がよく合っていました。↓f0159794_22443980.jpg

そして、みやま市瀬高町の清水寺本坊庭園の紅葉。(11.28)
雪舟が造ったと伝えられる九州の名園。ここは2年前にこのブログでも書きました。f0159794_22592978.jpg

f0159794_2328774.jpgそして、
お馴染みの太宰府の光明禅寺。(11.30)


もう見納めかと思っていたら、先日まだ見れるところが。
福岡市中央区の松風園(12.5)↓f0159794_2324195.jpg

これも仕事半分です。(笑)
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by juka_kawashima | 2010-12-06 23:04 | 庭園紹介(九州)
紅葉の季節もほぼ終わってしまいました。
まえの「紅葉のメカニズム」のところで書きたかったことを追記しておきます。

それは、なぜ紅葉見物のことを「もみじ狩り」というのか!?

以下、ネットなどでいろんな意見があるのを総合して書きます。

まず、wikiより
「狩り」というのは「草花を眺める事」の意味をさし、平安時代には実際に紅葉した木の枝を手折り(狩り)、手のひらにのせて鑑賞する、という鑑賞方法があった。

また、ヤホーw知恵袋のベストアンサーは
「もみじ狩り」とは、秋の深まりとともに始まった紅葉を野山へ観に行くこと。日本では万葉集の時代から美しい紅葉を愛でて野遊びをする習慣がありました。
もともと、もみじ狩りの“狩り”は、獣を捕まえる意味で使われていましたが、野鳥や小動物を捕まえたり、果物などを採る場合にも使われるように。そしてのちに、草花を眺めるのにも“狩り”が使われるようになり、「もみじ狩り」となったとか。


みかん狩り、いちご狩り、梨狩り、林檎狩り、、
これらも普通に使いますが、考えてみればちょっと変な感じですよね。。
いちごは「いちご摘み」でいいんじゃないかとだれか書いてましたけど、なるほど。
でも、梨穫り、、みかん切りとかじゃなんか違いますよね。。

要するに、上ふたつの回答は、
紅葉狩りは、果物などの採集と同じように、ただ観るだけでなく、手にとったり、持ってかえったりするような行動だったような気がします。

この点、花見の対象である桜や梅は、昔は貴重だったし、公のものや、高貴なものであったから、折り取ったり持ち帰ったりすることは習慣的にも精神的にもなかったようなのです。(今でも、花見の時に枝を折ろうものなら白い目で見られますよね、、)

この辺りに「もみじ狩り」と「花見」の根本的な違いがありそうです。。
面白いですよね!!?

この「狩り」という言葉について、
もっと積極的な説明がありました。
どこかの新聞にでていたらしいのですが、、、

昔の日本人にとって「狩り」とは「自然の恵みを自分の体内に取り込むこと」である。
動物の肉や果実をとって食べることはもちろんであるが、実際に形のある物として体内に入るものばかりでなく、自分のパワーになるものすべてが「狩り」の対象となる。
野山に行って美しい木々を眺め,大きく息を吸い,生きていくパワーを植物から取り入れるのも「狩り」である。
色づいた木々を眺め,そこからパワーをもらうことが「紅葉狩り」なのである。

なんか、すごくポジティブですけど、、笑
昔の人が「パワー」もらったから「狩り」だね!とは言わないよぉ。。?
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by juka_kawashima | 2008-12-15 22:40 | 植物について
深まる秋。
身のまわりに目を向けてみる。

ツツジ科の木々のうち、落葉するのもは紅葉が綺麗です。

これは、ドウダンツツジ(灯台躑躅)。↓
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名前の由来は、
『枝分かれする形が「燈台」(燈明台、または、結び燈台、燭台(しょくだい)とも)に
似ていることから「とうだいつつじ」になり、さらに次第に変化していって「どうだんつつじ」になったらしい。』とあります。
「燈台」とはこのようなものです。↓
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ああ、なるほど!この木のフレームのように枝は上に分かれてゆきます。
アップした写真でも確認できると思います。
春に釣り鐘のような白い花をつけます。↓
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開花はまだまだ先ですね。


さらに、ミツバツツジ(三葉躑躅)。↓
しかし躑躅(つつじ)という字は絶対に書けませんし普通じゃ読めませんね。w
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今年は例年より綺麗に紅葉していました。
枝先に3枚の葉を出すのが名の由来です。
ドウダンツツジよりも1ヶ月ほど早い早春に赤紫の花をつけます。↓
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これの開花はもう少し先です。

しかし、おなじツツジ科でも花の感じがぜんぜん違うものですね。。


[データ]
■ドウダンツツジ(灯台躑躅)
ツツジ科ドウダンツツジ属、落葉低木。
枝分かれする形が「燈台」に似ていることからこの名がある。
春(4月中頃〜)に釣り鐘状の白い花。秋の紅葉が美しい。

■ミツバツツジ(三葉躑躅)
ツツジ科ツツジ属、落葉低木。
枝先に3枚の葉を出すのが名の由来。
早春(3月中頃〜)に赤紫の花。秋の紅葉が美しい。
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by juka_kawashima | 2008-12-05 00:14 | 植物について
「もみじ」を変換すると、紅葉と出ます。
ここでは「もみじ」はモミジ、紅葉は「こうよう」です。

たまにサイトなどで、
「もみじという名前の木は存在しない。もみじはカエデ科の木の総称です。」
などどしたりと書いてあって、お、これは、、賢くなったか!?という向きもあるかと思いますが、僕はこの説には異論があります。
というか、造園関係者は「もみじ」という木があることは疑わないと思います。

「もみじ」という木は確かにあります!
(↑大きすぎるな、w)

カエデ科という大きなクループの中に、
「イロハモミジ」「ヤマモミジ」「オオモミジ」「ノムラモミジ」などなどあって、
また、「ハウチワカエデ」「イタヤカエデ」「トウカエデ」「ウリハダカエデ」などなどもあります。
確かに、木の名前として「モミジ」のみはないですけど、、
イロハモミジや山モミジがある訳で、造園業者はこれを普通に「モミジ」と呼んでいます。
間違ってもカエデとはいいません。カエデといえば、ハウチワカエデやイタヤカエデのことになります。

では、イロハモミジとハウチワカエデがどう違うのか?
それは葉の形が微妙に違います。
葉の先が割れる数がカエデの方が多かったり、大体カエデの方が葉の切れ込みが浅いです。

ということで、モミジとカエデの関係が分かったでしょうか。。
カエデは「科」の名前であり、単体の種類でもある。
モミジは「なんとかモミジ」という単体の種類の名前にある。
ということです。簡単ですね。w


さて、自宅のモミジ(イロハモミジ)。
これは、庭内に親の木があって、種から大きくなった木です。
日当りのよいところに植えているので、庭の中では一番紅葉がきれいなんです。

先週撮った写真がこれ。↓(2008.11.28)
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今日撮った写真がこれ。↓(2008.12.04)
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ちょうど1週間の時間差で同じ構図で撮っていたので比べてみると、、、
紅葉の色が深くなっていますね。。
(厳密にいうと日光の条件が多少違うとは思いますが、、)
瑞々しいオレンジから、エンジ色に。。
もうこうなると落葉が近いんだろうと思います。

今日撮った落ち葉。↓
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新緑の黄緑が 深い緑となって
オレンジの紅葉が 深い赤となって
やがて茶色になって落葉します。(または落ちて茶色になるかな。。)

樹木は生きているから絶えず変化します。
このような微妙な変化も感じてしまうものです。

我々ヒトも同じですよね。すこしずつ歳をとります。。 ^^;;
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by juka_kawashima | 2008-12-04 22:44 | 植物について
太宰府のモデルハウス「コアン」の庭。

イロハモミジの紅葉がまだかと観に行った。
紅葉はしていた。が大人しい風景。。
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2本並べて植えているが右側がまだ紅葉していない。。f0159794_033239.jpg

今年植えたばかりだから、まあいいか。。
来年はもっと茂って、もっと赤くなっておくれ。

シンボルツリーの「アオダモ」も淋しげに黄葉していた。
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もうすぐ庭も眠りにつく季節である。
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福岡県太宰府市の古刹、光明禅寺。

f0159794_23401027.jpg紅葉の季節の到来です。
室内から紅葉した木々と出会う感動の瞬間。

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今年は紅葉がきれいと聞いていましたが、、、案外と黄色い葉が多い。。
※紅葉と黄葉(おうよう)についてはこちらを。

それぞれに赤く、黄色く、、爛熟という感じか。

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燃えるように赤い枝の下で、使命の終わった葉が静かに積み重なってゆく。。
まさに滅びの美しさだ。



f0159794_23551043.jpg表の石庭はこんなふう。
こちらは木よりも砂利が勝っている。
白く明るい。
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by juka_kawashima | 2008-11-28 23:51 | 庭園紹介(九州)
紅葉の季節ということで、福岡県の瀬高町にある庭園を訪ねた。
前に訪れたのは4年ほど前だったろうか。。
今は、ここは町村合併で「みやま市」となっていた。
清水寺本坊庭園/福岡県みやま市

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本坊(お寺)の庭園なので、まず室内に上がり、座敷から庭園と出会う構成となっている。
最初はモミジの丘しか見えない。


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庭園全景。
中央に小山が「借景」されて見事に庭に取り込まれている!
モミジが植えられている左側の丘は斜めに築かれていて、庭の奥行き感を強調している!


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紅葉も鮮やかで美しいが、これを引き立てているのは緑の豊かさであると思った。
庭の眺めの手前にはこれだけの広い緑の空地がある。和の庭だがこれは「芝」である。よく管理されている!
芝の右側は一面の「杉苔」。


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庭の奥行きを強調するテクニックがもうひとつある。
庭の中程と一番奥にある「灯籠」がそれである。
(写真で確認できますか!?)
この二つの人工物が目に入ると庭がぐっと奥行きを持って見えてきます。
それまで一幅の絵の様に平板に見えていたものが場所(空間)として認識されるからです。
特に、一番奥の灯籠は感動的で、そこまでが庭園であることを誇らしく示しているとも言えます。


この庭は画家で僧の「雪舟」作ではないか?と伝えられている庭です。
(伝雪舟作庭園)
記録が残っていて明らかに「雪舟」作とされる庭園が京都を中心にいくつかあります。
(雪舟作庭園)
この九州の清水寺本坊庭園は「伝雪舟作庭園」であり、雪舟が作ったという記録は残念ながらありません。

しかし、
「借景」の手法、「奥行き強調」の手法、
灯籠をつかったいわゆる「焦点(フォーカルポイント)」の手法など、
優れてデザインの冴えた名園だと思います。



春には一日じゅうウグイスが鳴き、
今回訪れた秋にもなにか野鳥がさえずっていました。
美しく完璧にデザインされた谷は、変化する絵のように、
生きた「理想郷」のように、
洗練された生態系(ビオトープ)をつくるものだと新ためて感心させられました。

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by juka_kawashima | 2008-11-27 22:39 | 庭園紹介(九州)
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今年も紅葉の季節となりました!
今年は全国的に紅葉が綺麗とのことですが。。

樹木の一部はなぜ紅葉するのか?
紅葉のメカニズムについて、いろんな資料を総合して簡単に説明してみます。


紅葉するのは主に落葉樹です。
紅葉のメカニズムは落葉のメカニズムと関係しています。

秋から冬にかけて気温が低くなると、ある種の樹木(落葉樹)は根から水分や養分を吸い上げる力が弱くなります。
葉は光合成で養分を作り出しますが、それには水分が必要です。また葉は「蒸散」といってその表面から水分を発散しています。
気温が下がって根から吸い上げる水の量が減ってくるのに、葉がついて活動したままだと、樹木全体で水分のバランスがとれなくなって枯れてしまうことになります。
それで、落葉樹は葉を落としてバランスをとろうとします。根から水も吸い上げないし葉から水分を蒸発させないバランス、すなわち「休眠」状態です。

葉を落とすために、葉の葉柄の付根の部分に「離層」と呼ばれるコルク層が形成されます。コルク層は樹皮と同じですから、葉はやがて(風にふかれて)落ちます。
これが落葉のメカニズムです。



さて、ここからが紅葉のメカニズムですが、
葉の葉柄の付根の部分に「離層」と呼ばれるコルク層が形成されると、葉と茎の間で水や養分の流れが妨げられます。
すると、それまで葉を緑色に見せていた葉緑素の「クロロフィル」が老化、分解されます。
葉を形成する葉緑体の中には、黄色の色素「カロチノイド」も含まれています。クロロフィルの量の方がカロチノイドに比べて多いため、春から夏は緑色に見えます。ところが、クロロフィルが分解されると緑色が消え、隠れていたカロチノイドの黄色が表に出てくるため、葉は黄色く見えます。
これが紅葉のうちの「黄葉(おうよう)」の現れる理由です。

イチョウなど黄葉しかしない種類もあります。
カエデ類のように本来は紅葉するものでも黄葉で止まってしまうものもあります。



さて、葉が赤くなる方の「紅葉」ですが、
葉の光合成によりつくられた糖分やアミノ酸が「離層」により枝に流れなくなって葉に残ります。これに日光が当たると「アントシアン」という赤色の色素が合成されて赤くなるのです。

イチョウなどで「アントシアン」が合成されて赤くなることが絶対にないのは、もともとこの素材がないのか、なにか酵素のせいなのかよく分かりません。。



このように、葉から緑色の「クロロフィル」が分解されて、「カロチノイド」が目立って黄色になる過程と、
そこからさらに「アントシアン」が合成されて赤くなる過程が紅葉のメカニズムと言えます。


それでは、
綺麗に紅葉する条件ですが、気温と日光と水分(湿度)が関係していると言われます。

1)気温
一般に紅葉は、1日の最低気温が8度以下の日が続くと色づき始め、さらに5度以下になると一気に進むといわれています。
一日の寒暖の差が大きいと、「クロロフィル」の分解が加速されて鮮やかな紅葉になるといわれています。


2)日光
良く日のあたる葉は、紫外線の影響を受けて「クロロフィル」の分解が加速されます。すなわち紅葉が鮮やかになります。
また、「アントシアン」の合成にも日光が必要なようです。
同じ木の葉や、近くにある木でも紅葉の色合いが違うのは日光の影響が大きいようです。


3)水分(湿度)
これは、落葉のメカニズムに関係しているようです。
風の強い場所や、水はけのよい乾燥地の木は上記の理由(水分バランス)で早く落葉しようとします。
早く落葉する木は(これは僕の観察ですが)急速に紅葉(黄葉)して枯れ葉になってしまうためあまり紅葉がきれいでない気がします。
赤色素の「アントシアン」の合成に必要な時間も足りないような気がします。
谷地の湿潤で、風もあまり強く吹かない場所の方が紅葉がきれいな印象があります。
これは根からの水分や空気の湿度が影響しているのではないでしょうか。。



自分の理解の整理のために書きましたが、すこしは参考になったでしょうか。。
紅葉のきれいな木は、日当りの良い、あまり風の強くない場所に植えた方が良いようですね。
確かに、きれいに紅葉しても風が吹いてすぐに飛んで行ってしまっては台無しともいえますね。。。
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by juka_kawashima | 2008-11-26 18:03 | 植物について
太宰府のモデルハウス「コアン」の庭。

今年も紅葉は遅めのようで、
一番最初に色づき始めたのがヤマボウシ。

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ヤマボウシの葉っぱは葉脈の走り方に特徴があるのが分かるでしょうか。
葉脈は根元近いところで分かれて、大きな円弧を描きながらなかなか葉のヘリには達しません。
そのためなんというか茹で卵を半分に切ったようなカタチです。
葉のヘリは波打っていますけど、鋸歯(きょし、いわゆるギザギザ)はないですね。


こういう緑とオレンジが混じり合った紅葉の状態が僕も本当は一番好きです。
ただ、全体が真っ赤になった紅葉の迫力には負けてしまいますけど。

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