緑の屋根/太宰府、光明禅寺の庭園

福岡県太宰府市の古刹、光明禅寺。

よく訪れる。
九州で一番「京都」的な庭だと思う。
京都に住んで京都を中心に各地の庭園を再興し(荒れた庭園を再整備すること)自身のデザインによる庭園作品も多い重森三玲(しげもりみれい)氏の手による再興(リメーク)庭園であるという。

重森氏のデザインは実は「アク」が強いと思っている。
地模様が過度に人工的にグラフィカルであるし、
景石は数が多いし屹立している。

ただこのリメーク庭園の最大の特徴は、
立ち木がほとんど「もみじ」だけであるということ。

だから冬は全部葉が落ちてしまう。
けれど、紅葉の季節はすべてが紅葉する。
そして、今の新緑の季節にはすべてが黄緑の「緑の屋根」となる。

この「潔さ」がこの庭園の最大の特徴であり長所であることは、ここを好きな人ならばほどんどが認めることだろう。

(ただし、もみじの樹齢からして重森氏が手を加えた時にはすでにこの「もみじ」だけの庭はあったと思われる。「苔寺」の別名を持つことから京都の「西芳寺」の苔ともみじの庭が原型してあったのではないだろうか。重森氏はこの庭に景石と彼独特の「地模様」を付け加えたのではないか。以上推測)

今はちょうど、低木の石楠花(シャクナゲ)も満開だった。
ただ、これもぜんぶ薄い桃色の花ばかりで派手ではなかった。


▼前庭『仏光石庭(ぶっこうせきてい)』
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▼奥庭『一滴海庭(いってきかいてい)』
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[データ]
光明禅寺(こうみょうぜんじ)
臨済宗東福寺派の禅寺。
1273年建立。1616年再興。1856年再営された太宰府天満宮の結縁寺。
別名「苔寺」とも呼ばれ、その名のとおり庭園は碧く苔むし、前庭を七・五・三の十五石で光の字に配石された『仏光石庭(ぶっこうせきてい)』、奥庭は、青苔は大陸と島、白砂は水と大海を現し、長汀曲浦の見事な線で画出された枯山水の『一滴海庭(いってきかいてい)』となっている。
現在の庭園は、もともとあった庭に昭和32年(1957年)重森三玲(しげもりみれい)氏が手を加え作庭したもの。
▼yahoo地域情報
光明禅寺
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by juka_kawashima | 2008-05-06 00:24 | 庭園紹介(九州)