理念の園、石橋文化センター(2)-花菖蒲、憩いの森-

花菖蒲(6月上旬~6月下旬)が咲くから菖蒲池というのかと思っていたら、
この池の名前は『白鳥の池』。
しかし白鳥はさすがに見当たらない。代わりに鴨がいる。(笑)

▼白鳥の池
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▼花菖蒲が満開だ。30品種、1万株もあるという。
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▼鴨もそうだが、生き物のいる風景は気持ちが和む。墨絵の世界のような池の鯉。
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池の縁では紫陽花が菖蒲に負けじと?咲いている。(また鴨が、笑)
▼西洋アジサイ
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▼一番アジサイらしい色。雨に濡れて花が重そう。
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▼こちらはガクアジサイ。
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▼『白鳥の池』の奥には『憩いの森』という芝生広場がある。
ここはなかなか気持ちがよい。
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『憩いの森』はヨーロッパの公園を思わせるような野原である。

ただすでに『白鳥の池』という洋風の名前とは裏腹に、鴨と花菖蒲の咲く池は和風の趣きである。
実際、美術館の裏側(北側)の大部分は池を中心とした日本庭園である。
正面の「整形式」の典型的洋風庭園からいつのまにか和風庭園に導かれている。
この和と洋の巧みな融合がこのセンター庭園の特徴であり魅力ではないだろうか。


これは、ちょうど石橋美術館の収蔵品であるコレクションの数々が、洋画そのものであったり、日本で育まれた近代洋画であることと呼応しているようにも思える。

正二郎はつねづね「美術品は私蔵せず公開すべき」と考えていました。
(パンフレットより転載)

これも、ちょうど優れた庭園が個人の楽しみとして閉じているばかりでなく、市民のための「公園」として開かれているべきである、という考えに敷衍することができると思う。

すべてがこうして、創設者の石橋正二郎氏の理念に基づいているように思う。
これはまさに「近代」の理念。
それが現代にも息づいているのは素敵なことだとこの庭園(公園)を見て新ためて感じたことだ。

(3)へつづく。
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by juka_kawashima | 2008-06-13 22:47 | 庭園紹介(九州)